覆下園(おおいしたえん)ができるまで

宇治で生まれた昔ながらの製法で「本ず」と呼ばれる栽培方法です。

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丸太を使って柱を立てていきます。宇治川の流域には山間部が多く、昔から木材は容易に手に入りました。

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葦簀(よしず)を上に広げるため、地面と平行にして、竹を柱にくくりつけます。

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軽くて丈夫な竹は、この作業に適していて、無くてはならないものです。幸いにも京都府南部の山城地域は竹の産地です。

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下骨組みの出来上がりです。

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冬の時期に刈ってきた葦(よし)を編んで、葦簀(よしず)にして、棚の上に上げていきます。

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葦(よし)は、今では琵琶湖で刈ってきますが、この製法が誕生したころには、まだ巨椋池(現在は干拓地)が宇治のすぐ近くにあり、簡単に手に入りました。

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茶の芽の生育をみて、広げていきます。

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「よしず下10日、わら下10日」と言われ、まず、この状態で約10日直射日光をさえぎります。

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生育状態を見て、約10日でわらを葦簀(よしず)の上にあげていきます。

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わらは水源豊かな山城地域に水田が広がっていたので、こちらも簡単に手に入ります。

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わら振り作業の準備完了です。

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葦簀(よしず)の上にさらにわらを振ることで、さらに直射日光をさえぎります。

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わら振り作業も技術がいります。

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葦簀(よしず)の上に均一に広げていきます。

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わら下10日で、残りの約10日をこの状態で栽培します。

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横幕も昔は、わらで編んだむしろを使ってました。全部自然の材料を使っての栽培です。この中でお茶摘みが行なわれ、終わると元に戻す作業です。

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まずは、番刈といって、短く刈り落として、来年の新芽を出すための、枝を育てる作業に入ります。

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今度は生育をよくしなければいけないので、全部撤去します。

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来年に向けての、お茶作りがここから、また始まります。

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