製茶方法 煎茶編

摘んできたお茶の葉を、蒸機に入れるために、生葉コンテナに投入します。


煎茶は、お茶摘みしてから、すぐに蒸すことで、酸化酵素の働きを止めます。(日本緑茶のほとんどが、まずこの工程で製茶されます)


蒸機から出てきた茶葉は、水分量80%以上あります。熟練の技術で蒸し加減を調節します。


粗揉機(そじゅうき)では、揉んではほぐしを繰り返しながら、人肌の温度で乾燥させていきます。


粗揉(そじゅう)が終わると、次は揉捻(じゅうねん)です。


揉捻機(じゅうねんき)では、粗揉(そじゅう)での揉み不足を補い、さらに揉むことによって、茶葉の中から水分を押し出し、水分を均一にします。


揉捻(じゅうねん)で、しっかり揉んだ茶葉は中揉機(ちゅうじゅうき)で、さらに揉みながら乾燥を進めます。


中揉(ちゅじゅう)が終わると、最終段階での精揉(せいじゅう)に入ります。ここでは細く長く揉みあげて、同時に乾燥させます。


精揉(せいじゅう)が終わると、乾燥機にかけます。摘んできた生葉がお茶になると、水分が乾燥して出て行くので、茶葉の重さが生葉の約5分の1になります。


この状態を煎茶の荒茶と呼ばれ、生産農家から茶問屋へ移り仕上げ作業が行われ、消費者の手元に届けられます。

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